2013年1月2日水曜日

引きこもりの俺が痩せている理由

 引きこもりと言っても2種類いるんだよ。

 本当は外に出たいけど、病気など何らかの事情で外に出ること
ができなくなっている人。

 もう一つは俺のように外に出ることが無意味に感じているイン
ドア社会の人。

 仕事によっては一日中、部屋で作業をしていることがあるよね。
 それって結局、自分の家の部屋から会社の部屋に移動する引き
こもりじゃないかって思ったわけ。

 この移動が無駄だと感じたから省いた結果が、今の引きこもり
と言わる状態になったんだ。

 どっちにしても、引きこもりは太るんだよ。

 俺だって引きこもって最初の頃は、みるみる太っていったんだ。
だけどダイエットする気はなかったね。

 引きこもってるから外見を気にする必要はないもん。

 食っちゃ寝、食っちゃ寝を繰り返しているから、太るのは当た
り前だよな。

 ところがあることをきっかけにゲッソリと激痩せしてしまった
んだ。

 痩せるきっかけになったのは、父ちゃんが事故で入院したこと。

 母ちゃんが父ちゃんの付き添い介護で家にいなくなって、俺が
家に一人になったんだ。

 当然、料理は自分で用意しなきゃいけない。

 料理なんてできない俺は、食パン一枚に納豆をのせて食べたり、
コロッケやラーメンを食べていたんだ。

 そのうち、スーパーに買い物に行くようになって気づいたのは、
もやしの値段が安いこと。

 お金は母ちゃんに言えばもらえたけど、引きこもりという負い
目があったから自分の貯金を使って、食費はできるだけ安く抑え
たかった。そこで、もやしを大量に買って、もやし炒めを食べる
ようになったんだよ。

 すると排便が快調で、気分がスッキリするんだよな。

 しばらくして父ちゃんが退院した頃、貯金もなくなりかけてた
ので、外に出て働くことにした。(この頃はまだ、インターネッ
トで仕事をする環境にはなかったから)

 普段、鏡を見ない俺は、この時デパートのトイレの鏡を見て初
めて自分が激痩せしていることに気づいたんだ。